現場研修を終えて

名目は「研修」、実質は「応援」と噂される、
ボクの、ボクだけの、謎に満ちたゲンバケンシュウが終わりました。
(このタイミングで研修をしたのは何故かボクだけでした。)
「貴重な体験になる」とか「何か得て来い」、
と言われて現場に出されましたが、ボクは一体何を得たのか。


実際には、研修で配属された部署は「団塊の世代」が多く、
彼らは勤務日数が通常の社員よりも少なく、その穴埋めがボクの役割でした。
団塊のオヤジが休む→団塊の機械が空く→新人のボクが代行
日によって休む団塊のオヤジが違うので、前日に日勤or遅番が連絡され、
当日の終業3時間前に残業を言い渡される状況でした。




この現場研修で何を得たのか。よう分からん。


時には何故何故坊やのボクなので、質問したいことはあったんですが、
絶えまなく迫りくる製品の波に、ボクは質問する余裕がありませんでした。
というか、現場の方もボクの質問なんかに答えてる暇はありません。
ボクが失敗をして、それをフォローする時間すら勿体ないのに、
数日後には消えるボクの実益にはならない教育に時間を割けるはずもなく、
そんな雰囲気の中、本当に余裕がありそうなタイミングか、
終業後の数分でちゃっちい質問をしただけでした。




理想としては、最初にちょっと時間を取って、「作業の意味」教えてもらえると、
少し異なる状況だったとしても応用して作業することが出来るようになるのに、


実際は、応用の効かない「作業」のみを伝えられるので、
少しでも状況が異なると独断で行動することができず、
独断で行動すると、それが間違いだったりして、
余計に迷惑と時間をかけることになったり・・・。


やっぱり「作業の意味」を一番知りたかった・・・。
それでも、現場に出て得たものもありました。


一番はやっぱり現場の人の苦労です。
何だかんだ言うて、やっぱり現場は過酷な仕事場でした。
環境も劣悪やし、肉体も酷使します。
一見、簡単で単調でルーチンな作業をしているように見えるけど、
実際は機転を利かせ、慣れも必要やし、最高効率でこなさなあかんし、
予期せぬ事態も発生するし、頭打ちはあるかもしれませんが、
ただただ単調なだけの職場ではなかったです。


あと、筋肉です。
少なくとも入社前よりは筋肉がついたように思います。
地味に、現場に出るときは意識してます。
正直、半分は筋トレ気分で現場に出てます。
何だかんだ、どの部署でも筋力は必要なので。


最後に、質問不足でも、少なからず知識は得たと思います。
言うてしまえば、全く以て新米なので、
何もかも新しいことばかりで、何をしても得ることはあります。
製品名でも、ちょっとしたコツでも、作業の難しさでも、
現場の人の名前でも、物の位置でも、何でも知識です。
コレ取ってきて、アノ人に伝えてきてと言われた際には役立ちます。




総じて、自分としては、現場もたまには良いかもって感じでした。


悪く言えば、本業じゃない分、完璧を求められないし、
「応援」という形なので幾分感謝すらされ、気楽でした。
しかも筋力が鍛えられ、身体が疲れた分だけ働いた感もあり、
機械作業なので後腐れも引っ張ることも無いし。


ただ、最終日には、そろそろ身体にも限界がきてました。
立ち仕事による足の疲労、腕の筋肉痛と腰痛。
煙草を吸わないので、完全個人プレーの場合は休憩のタイミングが不明。
今回の研修期間は、ボクの体力的に限界ギリギリでした。


何を言いたいのか本格的に分からなくなってきたので、ここで止めよう。